基礎体温からわかること

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バストアップとフェムケアサロン Aroma Beauty Calm
セラピストの高橋です。

女性の美と健康に深く関わるエストロゲンとプロゲステロン。
2つの女性ホルモンバランス
生理サイクル
見た目では気づきにくい体の内側の状態 など
基礎体温から分かることがあります。

基礎体温は女性の体と心のバロメーター

今回はいくつかの基礎体温のパターンを知ることで
毎月の生理の把握だけではなく
少し注意が必要な基礎体温の状態
病気の可能性が疑われるケースも含めてお伝えします。

基礎体温を測る前に

周期の数え方(28日周期の例)
生理初日を1日目として数え、卵胞期は8日目から14日目まで
高温期は15日目から28日目までと数えます。
排卵日以降の高温期の期間(14日間)は基本的に動くことはなくほぼ一定です。
生理周期が長い人や短い人は、生理後の卵胞期の日数が変わります。

低温期と高温期の体温の差
人によって誤差はありますが、0.3℃以上~0.5℃くらい体温が上昇。

正常な生理周期
生理周期は25日~39日の間で、かつ高温相と低温相がはっきりと見られると、正常に排卵のある生理であるとされています。

排卵日の体温
排卵は低温期の最後、つまり最低体温日といわれますが、最低体温日に排卵するというよりも低温期から高温期に移行する1~3日間に排卵します。
排卵期は体温が微妙に上がったり下がったりしながら、高温期へと移ります。

1.正常な基礎体温の変化と生理周期

正常な基礎体温は、低温期と高温期がはっきりと分かれ、高温期は体温が下がることなく10日以上続きます。14日前後の低温期と高温期が交互に繰り返されるのが特徴です。

卵巣が元気で
卵胞がすくすく育ち
きちんと排卵があり
子宮内膜の厚みを増すことができている
妊活中の方にとっては一番、好ましい状態であり、
受精卵が着床しなければ、正常に生理がくる状態

更年期あたりからは、だんだんと生理周期が短くなる傾向になります。

2.生理はきていますか?または生理があっても無排卵月経かも

基礎体温にほとんど変化が見られないという方は、無月経または、生理がある方でも無排卵月経であることが多いです。

無排卵月経となる原因については、強い疲労やストレス、急激な体重の変化が原因となることもあれば、卵巣の病気によって卵巣機能が乱れているケースもあります。
まずは病気が隠れていないかをクリニックで確認することをおすすめします。
また、女性ホルモンの働きと自律神経はとっても関わりが強いので、日ごろから疲れやストレスを溜めすぎないように睡眠や休息、リラックスやリフレッシュなどメンタルケアもあわせて取り入れましょう。

3.卵胞の発育が不十分かも

高温期が短く、途中で体温が下がるのが特徴的な基礎体温の状態。
『母のホルモン』プロゲステロンの働きが不十分かもしれません。
高温期は14日ほど継続するのが通常で、短くても10日以上が望ましいとされています。

高温期が10日に満たない場合や
途中で体温が下がってしまう場合には…
低温期の卵胞の発育が不十分
または、プロゲステロンの働きが低下し
子宮内膜の厚みが不十分となり、受精卵の着床が難しくなる可能性があります。

4.黄体機能が不十分または更年期のはじまりかも

実はこの基礎体温のグラフは、更年期の入り口あたりから卵巣機能が低下し、生理周期がだんだんと短くなるとよくみられます。

前途のように高温期は10日以上継続される状態が望ましいのですが、まだまだ更年期ではない年代の方がこの基礎体温の状態であれば、
低温期の卵胞の発育が不十分
または、『母のホルモン』であるプロゲステロンの働きが低下し
子宮内膜の厚みが不十分となり、受精卵の着床が難しくなる可能性があります。
また、無排卵月経の可能性があります。

いつもの生理周期と比べて短い、という場合は一時的な疲労やストレスが原因のこともありますが…
30代で未産婦の方は卵巣の状態によっては、プレ更年期あたりから生理周期が短くなってしまうことも。
近い将来の妊活に備えたい方は、ぜひ早めのメディカルチェックとケアを。

5.強いストレスの影響や隠れた病気があるかも

PMSを含め心身のストレスが多い生活や睡眠不足など、心と体に負担のかかる状態が続いていませんか?
または急に体重を減らす激しいダイエットをしていませんか?
もしかすると、甲状腺の病気が隠れているかもしれません。

基礎体温の変動が激しい状態は
ストレスや睡眠不足が続くとき
プロラクチンというホルモンが多く分泌されるとき
多くみられるパターンです。

また、この基礎体温のグラフは生理前のPMS ・月経前症候群がつらい人にもよく見られるパターンです。
PMSによるストレスや体の不調は排卵がスムーズに起こらない原因にもなるので、ふだんの生活で十分な睡眠や休息・リラックスを。
PMSでお悩みの方は、生理後12日~15日目あたりの体温が大きく動く時期あたりから、ゆるやかに心身のメンテナンスをするつもりで、頑張り過ぎないようにしてみてください。
そして、心の動きや体の不調など、ぜひ基礎体温表といっしょにメモを残す習慣を持たれると良いですよ。
あなたに現れるPMSのパターンや不調のピークなど、ご自身のケアが必要な時期やタイミングが見えてきます。

※プロラクチンの分泌異常が起こる主な原因とは?
病気による甲状腺機能の低下
強いストレスや急激なダイエットなどで起こる視床下部のトラブル
女性に与える影響としては排卵抑制や妊娠・周産期などの問題があります。無月経や不妊症の原因となってしまうことも。

6.子宮内膜の状態にトラブル発生かも

体温が低いはずの生理中。
基礎体温が高くなってしまう日があるのは、子宮内膜に血流トラブルや隠れた病気があるかもしれません。

生理中に1日だけ体温が跳ね上がる場合は、子宮内の血流が悪い状態であると考えられています。
血流が悪いと月経血の排出を滞らせてしまいます。
また、女性ホルモンと司令塔である脳とのやり取りは血流に乗って行われているため、血流が悪くなると卵巣と脳の連携が乱れてしまい生理後の卵胞の発育や排卵、黄体機能にもダメージを与えることも。
体温が下がる生理中は特に体を温めて、血流をよくしましょう。

生理は辛くて痛いことが当たり前になっていませんか?(過去の私はそう思っていました)
生理痛がひどくて鎮痛剤が手放せない、日常生活に支障がある
レバー状の塊が経血に多く交じる
経血量が多く貧血気味になる
このようなときは子宮内膜の病気が隠れている可能性があります。
生理痛や生理中の体調不良が気になる方は、早めにクリニックで相談を。
子宮や卵巣の病気は早期発見と早期治療がポイントに。

7.排卵トラブルかも

排卵日を過ぎても体温がダラダラ上がり、高温期の移行に4日以上かかる場合は排卵障害の可能性が疑われます。
また、排卵期におりものの量も少ないときは、卵胞の成長が不十分かも。
ストレスやPMS・月経前症候群の症状があるときは、ほんの少し自分を甘やかしたり、好きなことをしたりしてリラックス&リフレッシュを。

正常な基礎体温の変化と生理周期
なんらかのトラブルが考えられる基礎体温の変化と生理周期
いくつかを例にあげました

今現在、生理のトラブルがない方は、年齢とともに変化する生理周期や体の状態の把握とケアのために
PMSに悩む方は、生理周期のどのタイミングで心身の不調が起きているのかを知り、ご自身のケアのために
妊活中の方は卵胞期・排卵期にトラブルがないかどうかの確認のために
生理にまつわる不調やトラブルがある方は、
基礎体温から生理周期のどのタイミングにトラブルがあるのか、そして、いつからその状態が続いているのかクリニックで相談するために

気になることがあるという方は、基礎体温のグラフと下図の体の中で起こっていることを見比べながらチェックしてみてくださいね。

基礎体温で分かる女性ホルモンのリズムと生理周期とカラダの情報
あなたの健康を守り、若々しさと美しさキープするためにも大いに役立ちます
基礎体温を付ける習慣をぜひ身につけられることをおススメします!
慣れるまでは、基礎体温を測り忘れる日があっても大丈夫。まずは習慣づくりから始めてくださいね。

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