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バストアップとフェムケアサロン Aroma Beauty Calm
セラピストの高橋です。
今回は『母のホルモン』と生理前の不調についてお伝えします。
生理の3〜10日前、もっと敏感な方は排卵日を境に
体や心が重く、痛むような不調が起こる
何となく不快な体や心の状態になる
そんな経験はありませんか?
すでにご存じかと思いますが、
生理前の不快な状態を『月経前症候群・PMS』といいます。
生理前特有の不調は
ほとんど感じない方もいれば、
不調や不快感はあるけれど、自分で対処できる程度とか、
生活に支障が出るくらい辛い方もいます。
同性であってもその影響は個人差がとても大きなもので、
ツラさを知っている人・体験したことがある人には分かる…
だけど、分からない人は、まったく分からない…
ということも珍しくはありません。
この痛みやツラさの認識の温度差は生理痛への理解にも共通していますよね。
やや話がそれてしまいましたが…
これは、『美のホルモン』エストロゲンと対になっている『母のホルモン』プロゲステロン増える時期であることが理由の一つ。
少し原始的な話をすると
そもそも、ヒトを含めた生き物はすべて、子孫を残すために生存しています。
『美のホルモン』は新たな命をリレーするため、つまり、繁殖のために
有能で力強く、そして魅力的なオスを引き付けるよう
メスの外見を魅力的にする
そのための働きをしているのです。
一方で『母のホルモン』プロゲステロンは
命を授かるために自分自身の体を整えて準備をすること
受精卵が着床すれば命を育む、つまり妊娠を維持するため
必要不可欠なホルモンです。
『母のホルモン』が優位になる排卵日以降は、まるで『妊娠している時と同じような状態』となり、体が強制的にセーフモードになります。
PMSに悩んでいない方であっても、生理前の女性は普段よりも調子が下がるのは自然の事です。
毎月、生理前は辛くて苦しくて仕方がない…
家事や仕事などの生活に支障が出る…
というレベルになると、ホルモンバランスが崩れていることも考えられます。
あなたは生理前の不調や不快な状態の例から、いくつ当てはまりますか?
PMSの悩みは多岐に渡りますので、ここにある状態がすべてではありません。
また、その状態が当てはまったとしても、程度が軽いのであればご自身でうまく対処できていると考えられます。
生理前のお悩みとしてダントツに多いのは『むくみ』と『イライラ』
なかでも少しやっかいな状態は、自分の意志とは関係なく心に現れる不調。
家庭や職場での人間関係に影響を与えてしまうこともあり、冷静になってあとからご自身を責めてしまう方も決して少なくありませ。
今現在、妊娠を希望していない方
すでにファミリープラン通りに子宝に恵まれた方
にとって『母のホルモン』は不要なのでは?と考える方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってくださいね。
エストロゲンが美と健康に恩恵をもたらすのに対し、
プロゲステロン『母のホルモン』には女性の体を病気から守るという大きな役割があります。
実はエストロゲンだけが多くなってしまうと、婦人科系のガンや疾患を招きやすくなります。
子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫などもエストロゲン過多が原因の一つとされています。
エストロゲンの持つマイナス要素を抑えて、女性の体を大病から守ってくれるのは『プロゲステロン』があるからなのです。
プロゲステロンも女性の健康をしっかりと支えてくれている大切なホルモンです。
この2つの女性ホルモンのバランスやリズムがちゃんと取れていることが大切です。
そうであれば、必要以上にあなたが辛い思いをする事もありません。
プロゲステロンがきちんと出ているということは、
排卵が行われ
妊娠に向けて準備ができ、
そうでなければ生理が正常にくる
サインでもあります。
排卵を境に、生理前からは0.3〜0.5度体温が上がります。
この体温を上げる役割を持つのがプロゲステロンなので、日頃から体温を測っておくとその目安になります。
そして、生理前の不調が『いつから始まり』、『いつピークを迎えるのか』
排卵後の体と心の動きもメモしておくと月経前症候群(PMS)の対処もしやすくなります。
ご自身の生理周期や体調の管理に、妊活のご準備に基礎体温をつける習慣をぜひ持たれるといいですよ。
それぞれの女性ホルモンの役割は大きく違います。
それでも、どちらも女性にとって重要なものです。
エストロゲンとプロゲステロンは穏やかな波のように優しく揺らぎながら、女性の体と心の絶妙なバランスを取っています。
疲労やストレスなどが原因で女性ホルモンの波が“さざ波”から“大きなうねり“になってしまったら…
その波が少しでも穏やかなものになるようあなたに必要なケアや助けをぜひ求めてくださいね。
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